浦井 敏之

社長 浦井 敏之

当社グループは、1937年に創立者小林一三翁の「清く正しく美しい娯楽を大衆に提供する」という方針のもと創業され、映画・舞台を中心に様々な娯楽を提供し、地元・地域に密着した事業活動を行ってまいりました。時代の変遷とともに、多様化するニーズを的確に捉え、映画興行に加えて、不動産賃貸、天然温泉サウナ、フットサル、飲食、ビルメンテナンスなどサービス事業の多角化や他業種への参入を果たし、それら多くの事業分野を分社化し、グループ事業として発展させております。

主力事業である不動産賃貸部門では、錦糸町地区において、1986年の本拠地「楽天地ビル」の再開発完了を皮切りに、「第一錦糸ビル」、「ダービービル東館・西館」などの建替えを順次実施いたしました。また、2009年以降に「北新宿ビル」、「六本木ビル」、「トラビ高円寺」、「トラビ文京白山」、「トラビ南越谷」をそれぞれ取得し、錦糸町以外の地区においても収益基盤の強化をはかっております。現在は、2017年秋から着工していた楽天地ビルのリニューアル計画が、2019年3月の「錦糸町PARCO」のオープンをもって完了し、魅力的な商業施設として生まれ変わり、多くのお客様にご来館いただいております。浅草地区では、2015年竣工の「東京楽天地浅草ビル」には、上層階に「リッチモンドホテルプレミア浅草インターナショナル」、地下に遊技場が入居するとともに、2021年6月には大型店舗「ユニクロ浅草店」がオープンするなど、順次リニューアルを進めております。

祖業である映画興行部門では、JR錦糸町駅北口にある「TOHOシネマズ錦糸町 オリナス」と、2018年11月には南口にある楽天地シネマズ錦糸町を「TOHOシネマズ錦糸町 楽天地」としてリニューアルオープンし、全12スクリーン2,332席の新「TOHOシネマズ錦糸町」として一体的な運営を開始したことで、効果的な番組編成が可能となりました。今後もファミリー層からシニア層までより多くのお客様に選ばれる劇場を目指し接客サービスのさらなる充実に努めてまいります。

今後も当社は阪急阪神東宝グループの一員として、“清く、正しく、美しく”をモットーに、楽天地グループ一体となって堅実性を活かしながら積極経営に努め、伸びゆく副都心錦糸町の核として地域の発展に貢献していく所存でございます。