墨田区肢体不自由児者父母の会、会長の菊池昌子さんと映画の終わりは「そじ坊 錦糸町楽天地ビル店」へ! Vol.2
映画を観たら、おなかが空きました。
何を食べようか?
「おそばが好きなんで、『そじ坊』はどお?」
おっ! いいですね! おそばデート、粋です。
さあ、何を食べましょうか?
「こちらの『そじ坊』は3度目の来店です。出し巻玉子と、ゴボウの唐揚げ、頼んじゃおう」
酒のアテじゃないですか⁉ 昌子さんは飲める口?
「実はアルコールは体が受け付けない。アルコールアレルギーなの。
でも居酒屋とか、大好き。
お酒が入ってなくても、カラオケで盛り上がれるタイプ(笑)。」
ワオ! お酒が飲めたらどんな風になっちゃうんでしょう。
「『そじ坊』は、一品料理やおそばメニューも充実していて、いいですね。
おそば専門店ではあまりみかけないですが、写真付きのメニューもあってオーダーもわかりやすくて便利。
おそばは、メニューが多いから悩むなぁ。
今日は季節の野菜天ぷらそば!
楽天地にはバラエティ豊かな飲食店が入っていて、映画終わりに便利ですね。」
おそばをいただきながら、昌子さんの障害者支援活動についてお聞きします。
そもそも、障害者支援活動をするようになったきっかけは?
「うちは子ども4人の6人家族。
第四子目の三男が生まれて、それまで生まれた子どもたちと比べて目や耳の反応が違ったんですよ。
病院に何度も通って、難治性てんかんと診断されました。
保育園に入れるにも学校に入学させるにも、難しい判断を迫られることがあったり、物理的にどうしても世話に時間を取られて自分の時間が作れない、仕事ができない、ということがあったり。
父母間で悩みを言い合える、またそれを解決する場がほしくて、墨田区肢体不自由児者父母の会に参加、2001年障害者支援NPO法人あとむを立ち上げました。
三男が小さい頃はショートステイができる施設はなかったし、障害者に対し厳しい目を向ける方も多かったです。
当時は障害を持つ子供がいるお母さんは、それまでバリバリ働いていても仕事を辞めてしまうことが多かった。
能力があるのにもったいないです。
障害者の子どもを持つお母さんが、好きな仕事を辞めなくてもいい社会、差別のない世の中でいてほしい。
私たち親は先に死を迎えます。安心して逝けるように、安心してあとは任せたよ、と言える仕組みを作っていきたい。
自分の子どもが障害を持って生まれなければ、こういった活動をしていなかったと思います。
活動を通じて、年齢性別を超えて、多くの方々と縁ができました。
息子に障害がなかったら活動に無縁だったかもしれないけど、多くの出会いというすばらしい機会は得られなかったかも。
それに、彼のおかげで生や死を感じることが多く、だからこそちょっとでも時間があると、自分へのご褒美をしなきゃ!と思います。
映画とか、舞台とか!
私は音楽が大好き。ライブも大好き。
最初、三男は音楽が好きではないと思っていたのですが、マキシマムザホルモンが好きとわかって。
一緒に聞いているうちに、私のほうがドはまりしちゃった(笑)。
息子のおかげです。
いろんな意味で、縁っておもしろいですね。」
昌子さんの考える“安心してまかせられる世の中”になるには、まだまだだそう。
全世界の人々が、誰もが不便なく生きられる世の中を目指していけたらいいね。
みんなが願ったら、きっとかなうはず!
そじ坊 錦糸町楽天地ビル店
東京都墨田区江東橋4-27-14楽天地ビルおなかスクエア2F
TEL 03-3634-6041
https://www.rakutenchi.co.jp/floor/detail/?scd=18
菊池昌子さん
三男が障害を持ち生まれたことをきっかけに、障害者支援活動をスタート。現在、墨田区肢体不自由児者父母の会会長、NPOあとむの代表。2022年12月まで、コミュニティラジオ『すみだリヴァ― まぁ!散歩』のMCを務めるなど、墨田区のPRにも貢献している。
肢体不自由児者部会(墨田区肢体不自由児者父母の会)
墨田区障害者団体連合会 肢体不自由児者部会(墨田区肢体不自由児者父母の会)の紹介ページはこちら
ラッコ天使
出身地:ラッコ星
趣味:映画鑑賞、おいしいものを食べること、お得なものを見つけること。
将来の夢:錦糸町で映画祭を開くこと。